昨秋は地区予選で敗退し、県大会に出場できなかった。石垣光朗監督(53)は「気持ちばかり先走って、フォームのバランスを崩していた」と分析する。力みが目立ち「腕の位置とか、リリースポイントが定まっていなかった」と笹口主将。そのため、冬場は体全体を使う投球フォームを取り戻すことを強く意識した。バドミントンのシャトルをネットにつり下げ、キャッチャーミットより小さい的として制球力を磨いた。

 「まずは(8強で)夏のシード権。東北大会に出場して、県外の強豪に自分の力を試したい」と佐藤隼は燃える。その目標達成には、仙台育英撃破が必要になる。

 ◆佐藤隼輔(さとう・しゅんすけ)2000年(平12)1月3日、山形県生まれ。愛子小4年から愛子スポーツ少年団で野球を始め投手一筋。6年でリトルリーグの折立スパローズに所属し、全国選抜大会優勝。広瀬中では軟式野球部で東北大会準優勝。宮城県選抜メンバー。仙台では2年秋からエース。家族は両親と姉。180センチ、76キロ。左投げ左打ち。血液型B。