気仙沼は5-0で仙台一を下し、全国大会出場の12年以来になる5年ぶり11度目の優勝と春の東北大会出場に王手をかけた。内野手兼任の2年生右腕千葉朝日が7回を2安打無失点の投球で勝利に貢献した。

 初戦の石巻商を1安打完封した千葉朝が、またも快投を演じた。2回裏に鼻血を出して治療を受けたが、まったく動じず、3回以降を無安打に抑え、8回から遊撃守備に退いた。後続の1年生投手の公式戦初登板をお膳立てした千葉朝は「(鼻血止めを)鼻に詰めている時は投げにくかったけれど点を取ってもらい、4回以降は真っすぐで押して変化球で三振も取れた」と振り返った。

 夢をもう1度だ。東日本大震災の翌年(12年)は41年ぶり2度目の全国選手権出場を果たし、全国初勝利から8強進出を決め、同秋の国体にも出場した。今日7日の決勝(東北戦)では、その12年以来の春の県制覇と東北大会出場がかかる。就任3年目の小林孝長監督(31)は「経験を積ませて選手権予選につなげたい」と1戦1戦を糧にするつもりだ。【佐々木雄高】