全国のトップを切って沖縄大会決勝が行われ、興南が美来(みらい)工科を15-1で下して2年ぶり11度目の甲子園出場を決めた。今夏初先発のスーパー1年生左腕、宮城大弥(ひろや)投手が13奪三振で1失点完投。10年に甲子園で春夏連覇したエース島袋洋奨投手(24=ソフトバンク)をほうふつさせる“プチトルネード投法”でニュースター誕生を予感させた。

<宮城大弥(みやぎ・ひろや)アラカルト>

 ◆生まれ 2001年(平13)8月25日、沖縄県宜野湾市生まれ。

 ◆野球歴 志真志ドラゴンズで4歳から始める。嘉数中では硬式の宜野湾ポニーズ所属。興南では背番号11で今夏からベンチ入り。準決勝まで全試合で救援登板。

 ◆球種 直球、カーブ、スライダー、シュート。

 ◆最速 高校入学前は139キロ。この日、自己最速の142キロを計測。

 ◆U15日本代表 昨年の世界大会は3試合に中継ぎ登板。決勝のキューバ戦に3番手で投げ自信をつけた。ソフトバンク星野順治2軍育成担当ディレクター(43)の長男で、福岡大大濠に所属する恒太朗投手(1年)は同代表の同期で、互いに存在を励みにしている。

 ◆サイズ 172センチ、70キロ、左投げ左打ち。