大阪桐蔭の自慢の打線が大暴れした。14得点で千里を下し、2試合連続のコールド勝ちで次戦にコマを進めた。

 初回から猛攻を仕掛けた。先頭の藤原恭大外野手(2年)が右前安打で出塁。その後、四球と藤原が50メートル走5秒7の俊足を生かして三盗を決め、好機を拡大。今夏初先発マスクをかぶった5番岩本久重捕手(3年)が「低い良い打球が打てました」とストレートを振り抜き、左前適時打を放った。

 毎回得点の大勝にも、西谷浩一監督(47)は「バッティングはもっと自分たちの形でやらなきゃ」と辛口評価。エース徳山壮磨投手(3年)が初先発し、3回を投げ5奪三振。「攻めて投げ込めた」と、二塁を踏ませない投球だった。「主将を中心に一戦ごとに気を引き締めてやっている」と西谷監督。チーム一丸で頂点を狙いにいく。