今秋ドラフト候補の星槎国際湘南・本田仁海投手(3年)が、89球の省エネ投球で9回を3安打で完投した。

 初回、無死から連打で1点を先制されたが、2回以降は緩急を有効に使った投球でわずか1安打。8奪三振を奪った。打っても2安打2打点と投打で活躍した。「連戦があるので、うまく力を抜いて投げることを意識した。(2回以降は)初回に真っすぐを打たれたので、タイミングを外そうと変化球を多めに投げた」と振り返った。

 桐蔭学園(神奈川)の監督時代に巨人高橋由伸監督らを育てた土屋恵三郎監督(63)は、ピッチング内容を評価した。「連戦が続くので、今日は力をセーブしながら、投げなさいと言った。大事なところで(ギアを)上げる勝てるピッチングをね。89球で完投でしょ? 成長したなと思います。(今日は)違う投手を考えたが、連戦の方が得意だからと(本田が)志願した。(明日の先発は)もちろん本田です。公表します。明日、楽しみにしています」と笑顔で話した。