秀岳館が、4季連続の甲子園出場を決めた。鍛治舎巧監督(66)が突発性不整脈で21日から1週間の予定で入院。ナインは病床に吉報を届けた。

 同点の9回、半情冬馬(はんじょう・とうま)内野手(3年)のボテボテのゴロが敵失を誘い2点勝ち越し。2番手の田浦文丸投手(3年)が「もう1回、監督と甲子園でしたい思いが強くて」と、自己最速を3キロ更新する148キロで3回0封するなど、一丸で勝った。決勝を病室でテレビ観戦した同監督は「泣きました」と感激し「夏こそは、頂点目指して鍛え上げます」と決意を新たにした。準決勝から責任教師の山口氏が監督代行を務めたが、甲子園は鍛治舎監督が指揮を執る予定。

 ◆秀岳館 1923年(大12)創立の私立校。八代商、八代一など校名変更を経て2001年から現校名。生徒数1164人(女子411人)。野球部は56年創部。部員数98人。甲子園は春3度、夏は2年連続3度目。主なOBは松中信彦(元ソフトバンク)九鬼隆平(ソフトバンク)ら。熊本県八代市興国町1の5。中川静也校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦4-2千原台

3回戦8-0熊本農

準々決勝9-4熊本国府

準決勝7-0八代

決勝3-1九州学院