広陵(広島)が雨にも負けず、3年ぶり甲子園出場を決めた。夏22度目は広島商に並ぶ県勢最多タイ。天候不良のため試合開始が67分遅れ、3回表途中には雷雨による46分の中断を挟んだ。4回にプロ注目の中村奨成捕手(3年)の2戦連発となる先制ソロから一挙6得点。一時は1点差に詰め寄られたが、9回に3点を奪い今春決勝で敗れた広島新庄にリベンジした。中井哲之監督(55)は「142人の部員みんなが頑張ってくれた。特に控えの3年生には頭が上がりません」と感謝。決勝弾の中村は「言葉では表せない」と勝利の校歌に、涙を流した。

 ◆広陵 1896年(明29)設立。生徒数は1346人(女子515人)。野球部は1911年創部で、部員数は142人。甲子園出場は夏22度目。春は23度。夏は準優勝3度、春は優勝3度、準優勝3度。主なOBは阪神金本知憲監督、広島野村祐輔ら。所在地は広島市安佐南区伴東3の14の1。国貞和彦校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦9-3崇徳

3回戦10-0祇園北

4回戦11-0美鈴が丘

準々決勝10-0尾道商

準決勝1-0広島商

決勝9-5広島新庄