津田学園(三重)が夏の甲子園初出場を決めた。背番号1の水谷翼主将(3年)が志願登板し、23日準々決勝から3連投。先発し5回を2失点に抑え、一塁の守備へ。2点リードの9回に再び登板し、最後の打者を140キロ直球で見逃し三振に仕留めた。この日の朝、今春に右肩を故障した控えの山本桂悟投手(3年)から「ライバルとしていてくれてありがとう」とつづられた手紙を渡された。1年生大会は山本が背番号1を背負い、水谷は5で三塁を守った。仲間からの手紙に「バスの中で泣きそうになりました。何とか頑張ろうと思った」。力投で応え、悲願を達成した。

 ◆津田学園 1987年(昭62)に創立の私立校。生徒数は682人(女子302人)。野球部は91年創部。部員数は67人。甲子園は夏初出場。春は2度。主なOBは桑原謙太朗(阪神)出口匠(楽天)。所在地は桑名市野田5の3の12。山川政美校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦6-1久居

2回戦11-0桑名西

3回戦7-0紀南

準々決勝10-1四日市南

準決勝10-3菰野

決勝4-3三重