日本文理(新潟)が3連覇を狙った中越に6-4で逆転勝ちし、今夏限りで勇退する大井道夫監督(75)の花道を飾った。8回に逆転を許すもその裏、犠飛で同点とし、3番川村啓真外野手(3年)が決勝2ラン。高校通算39号は初めて左方向へ運び、今大会のチーム初本塁打でもあった。新チームから県内公式戦では負け知らずで、甲子園で4強入りした14年以来の晴れ舞台。大井監督は優勝インタビューで「なんか、感極まっちゃったな。私を甲子園に連れて行ってくれて、子供たちに感謝します」と好々爺(や)の笑顔だった。

 ◆日本文理 1984年(昭59)に新潟文理として創立された私立校で、86年から現校名に。生徒数は910人(女子329人)。野球部は創立と同時の創部で、部員109人。甲子園出場は春5度、夏は9度目。主なOBはDeNA飯塚悟史投手。所在地は新潟市西区新通1072番地。上野順治校長。

 ◆甲子園の高齢監督 日本文理・大井道夫監督が75歳で出場。00年以降では春夏を通じ木内幸男監督(常総学院)が77歳の08年夏、78歳の09年夏に出場したのに次ぐ高齢になる。00年より前では82年春に松田昇監督(明徳=現明徳義塾)が76歳で出場した例がある。

◆Vへの足跡◆

2回戦9-0新潟第一

3回戦5-0新発田

4回戦10-0新潟

準々決勝10-3巻総合

準決勝7-2北越

決勝6-4中越