盛岡大付は終盤の点の取り合いを制し、2年連続で3回戦に進出。今春センバツに続く8強入りをかけ、済美(愛媛)と対戦する。

 盛岡大付は1回戦・作新学院戦で1失点完投の平松ではなく、左腕・三浦瑞が先発。対する松商学園は21安打で土浦日大を破り、17年ぶり夏勝利を挙げた初戦と同じオーダーで臨んだ。

 盛岡大付が先手を取った。2回。2死から四球、左前打と下位打線が作った一、三塁から1番林の左前打で1点を先制。4回には1死三塁で相手投手の暴投で追加点を挙げた。

 松商学園は1回から4回まで毎回得点圏に走者を置くが、攻めきれない。得点は6回だった。先頭の4番藤井が左翼へ大会38号となる本塁打を放ち、1点を返した。

 1点差となった7回。盛岡大付が追加点を奪う。1死一塁から1番林、2番大里が連続の適時二塁打で2点。4-1とリードを広げた。

 粘る松商学園は自慢の機動力を発揮する。四球で出塁の先頭・北原が二盗、三盗を決めるなど無死二、三塁。3番吉川の遊ゴロの間に北原が生還。無安打で1点をもぎ取った。

 盛岡大付は8回、平松の二塁打で1点。9回には4番比嘉の本塁打で突き放した。

 松商学園は終盤粘るも届かなかった。