前日8月31日には、フリー打撃のたった17スイングで、かつての名助っ人砲から最大級の評価を勝ち取った。17スイング中、3本の柵越え。日本ハムの大渕スカウト部長、遠藤GM補佐、岩舘スカウトと視察に訪れたウインタース駐米スカウトから絶賛された。

 ウインタース氏 初めて見たが、彼が米国の高校生なら、メジャーの球団も興味を示すだろう。ドラフト指名はあるんじゃないか。

 同氏はさらに元西武の清原和博氏の姿とだぶらせ「清原さんのように体が大きくて、彼のように活躍する可能性を感じる。僕より、全然いいよ」とも話した。

 そんな清宮は悲願の初優勝のために全力を尽くす。現地で初練習を行った8月29日。チームにはどこか緩んだ空気が漂っていた。増田(神奈川・横浜)の提案で選手ミーティングが開かれた。清宮は「戦う集団にならないと駄目。しっかり切り替えてやっていこう」と語気を強めた。

 前日会見に出席した際、優勝トロフィーを見て「きれいでしたね。荘厳でした」と感激した。持ち帰りたいか? と聞かれた清宮は「そうですね。かっこいいですね、あれは」。この日のプレーには、その意欲が十分に表れていた。【久保賢吾】

 ◆U18W杯 世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する、18歳以下の世界大会。81年に始まり今回が28度目。前回15年は日本で初開催した。日本が高校日本代表で臨むのは04年(準優勝)12年(6位)13年(準優勝)15年(準優勝)に次ぎ今回が5度目。

 ◆U18W杯の順位決定方式 1次ラウンドはA、B各組6チームで総当たり戦、各組上位3チームがスーパーラウンド進出。スーパーラウンドは1次ラウンドで対戦したチーム同士の成績を持ち越し、別組の3チームと対戦。計5試合分の成績により上位2チームが決勝へ、3位と4位は3位決定戦。勝敗数が並んだ場合は<1>直接対決<2>得失点率差<3>得失自責点率差<4>チーム打率<5>コイントスの順で決定。延長10回からタイブレーク制を採用。打順は継続し、無死一、二塁から始める。