日本航空石川に26日、初のセンバツ切符が届いた。大雪の中、学園が所有する航空機の前で喜びを爆発させた。

 主将の小坂敏輝外野手(2年)は「あこがれの舞台を待ち望んで、冬の間はドキドキしていた。持ち味は打撃。圧倒できるところを見せたい。全国制覇が目標です」と威勢がよかった。

 夏の甲子園は昨年、2度目の出場を果たしていたが春は初めて。昨秋の石川県大会でチーム打率4割5分9厘の猛打を発揮し、準優勝。北信越大会は高岡商、日本文理、富山商、星稜と強豪を圧倒して制した。明治神宮大会でも日大三(東京)を下すなど、高い実力を示した。

 高校通算24本塁打の上田優弥外野手(2年)を軸にした迫力のある打線が売りで、最速145キロで昨夏の甲子園でも登板した右腕、大橋修人(2年)や杉本壮志(2年)も全国屈指のレベルを誇る。

 学校は能登半島の輪島市にあり、能登空港に隣接。03年創部で、部員89人。中村隆監督(33)は神戸弘陵から明大に進み、内野手として活躍、07年に同校監督に就任した。卒業生にロッテ角中勝也、元日本ハム荒張裕司ら。また、ラグビー部は13年連続で花園に出場中。