春夏初出場を決めた明秀学園日立(茨城)の細川拓哉投手(2年)が、エンゼルス大谷を参考にした新フォームでの快投を誓った。昨年10月の関東大会では全4試合に登板し、チームを準優勝に導いたが、計29回2/3を13失点で制球面など課題を露呈。「野手投げのような部分があったので、大谷さんのようなゆったりしたフォームを意識した」と改良した。

 肉体面も“大谷流”で進化した。線の細い体だったが、夕食で毎日約1キロの白米を食べ、スクワットなど下半身のウエートトレーニングで強化。関東大会後から体重は約6キロ増の80キロに増えた。大谷も高校時代に食事とトレーニングで増量し、高3で最速160キロをマーク。最速144キロの細川は「目標は150キロです。体を大きくすれば球の重さも変わる」と話した。

 同校OBでDeNAの、兄成也外野手(19)の活躍も刺激に変える。昨年、兄は1年目でプロ初本塁打を放ち、日本シリーズにも出場した。関東大会で準優勝した時には、LINE(ライン)で「悔しさを甲子園で晴らせ」と激励され、今年の正月にはエールを交換した。「努力すれば、結果がついてくることを教わった。甲子園に行けなかった兄の分も頑張りたいです」と力を込めていた。【久保賢吾】