コンディション不良のため甲子園練習は室内での調整を余儀なくされた。優勝した11年以来の出場となる東海大相模(神奈川)の門馬敬治監督(48)は開口一番、「5分でも1分でもいいからグラウンドでやりたかった」と言った。

 「(初戦で当たる)東筑にしろ聖光学院にしろ、夏に出ているので甲子園が体の中にある。うちだけ『甲子園練習やっていいよ』と言ってもらいたいぐらい、それぐらいやりたかった」。それでも、選手たちは室内練習場で終始スピーディーな動きを見せ活気ある練習を行った。高校通算46発の森下翔太外野手(3年)ら現世代は、小笠原慎之介(中日)らを擁し全国制覇した15年夏を見て入学した。「日本一だけを目指してやっている。チャンスで1本打つことを意識しています」と言い切った。