創成館(長崎)は、今大会初の延長となった10回に松山隆一外野手(3年)がソロを放ち智弁学園(奈良)に2-1でサヨナラ勝ち。

 創成館の新3番、松山が人生初のサヨナラアーチで、チームを春夏通じて初のベスト8に押し上げた。土壇場の9回に1点を返して今大会初の延長戦へ。10回2死走者なしから、バックスクリーン左へ1発を放った。センバツから3番に抜てきされた男は「打った瞬間、いけと思いながら走った。甲子園は自分の力以上のものを出してくれるところです」。大会2試合目、9打席目の初安打が公式戦初アーチ(練習試合含むと通算4本目)となった。

 9回に同点に追いついた後の1死満塁で、遊ゴロをノーバウンドと思って走者が走らなかったために併殺で延長へ。嫌なムードもあったが「気持ちを切り替えた。諦めなかった」。スライダーに反応した1発に「阪神の糸井さんのような変化球のタイミングの取り方を研究していた」とニッコリ。準々決勝も智弁学園と同じユニホームの、智弁和歌山相手に4強入りをかける。