「投打二刀流」の大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)が、「5番投手」で甲子園で初めて先発マウンドに上がった。完封目前の9回にソロ本塁打を許し完封を逃したが4安打1失点完投。春連覇を目指すチームを8強に導いた。

 3回から5回にかけ2個ずつの四球を与えるなど9四球と制球に苦しんだが、今大会最速タイの147キロの直球と鋭いスライダーで11三振を奪った。

 打っても5回、2点目をたたき出す左前適時打を放ち自らを助けた。

 153球を投げきった根尾は「ランナーをたくさん出してしまいましたが、バックに助けられて粘ることができました」と話した。初先発初完投については「1回からきれいなマウンドで9回まで、良い経験をさせてもらい良い勉強になりました」と答えた。

 11三振には「取りにいった場面もあったし、相手のミスショットに助けられた場面も多かったです。結果としてはありますが、打たせて取る方が多かったです」とした。

 初戦は遊撃手でフル出場。そしてこの日は投手で完投。「どちらが好きか」と問われると「両方ですね、ハイ」と答えていた。