史上3校目の春2連覇の挑む大阪桐蔭が準々決勝に進んだ。甲子園初の先発登板となった根尾が1失点完投、11奪三振の力投で明秀学園日立の強力打線を抑えた。打線も2試合連続の2ケタ12安打で好投手・細川を攻略した。

 明秀学園日立は1、2回戦で完投し、防御率1・50のエース細川が先発。大阪桐蔭は根尾が甲子園初先発した。

 先制は大阪桐蔭。3回裏、先頭の1番宮崎が左前打で出塁。バントで送った後、主将の3番中川が右翼へタイムリー二塁打を放ち、1点を奪った。

 大阪桐蔭の根尾は最速147キロをマークするなど、5回まで被安打1で6四球を与えるが、毎回の8奪三振。2戦連続2桁安打の明秀学園日立に三塁を踏ませない。

 5回、大阪桐蔭が追加点を挙げる。2番青地、3番中川の連打で一、二塁。2死後、5番根尾が左前打。根尾が自らのバットで2点目をたたき出した。

 大阪桐蔭は終盤に加点。7回、4番藤原が左中間への適時三塁打。8回にも8番小泉の右越え適時三塁打などでリードを広げた。

 明秀学園日立は8回、4番芳賀がチームとしてもこの日2本目の安打で出塁するが、得点にはつながらない。9回、細川の本塁打で1点を返した。

 春夏通じて初出場の明秀学園日立。強打で3回戦まで駈上ってきたが、大阪桐蔭・根尾から連打を奪うことができなかった。