大阪桐蔭が明秀日立(茨城)をやぶり、8強入りを決めた。「二刀流」の根尾昂投手(3年)が、甲子園初の先発マウンド。四球を9個出したものの、4安打1失点完投。最速147キロを計測し、11三振を奪った。打っても1-0で迎えた5回2死一、二塁で左前打を放ち2点目を奪った。

 投打に活躍も根尾は「ランナーをたくさん出してしまいましたけど、バッターに助けてもらって最後まで粘れた」と仲間に感謝した。

 根尾と対戦し、2安打3三振だった明秀学園日立の4番・芳賀大成内野手(3年)は「上から来る雰囲気があった。俺が抑えてやろうという気持ちが伝わってくるピッチャー。どんな時でも焦らず投げている。自分のペースを持っている」と感じたと言う。

 西谷浩一監督(48)は「野手としては優等生。マウンドに上がるとふてぶてしくなる。投手をやると我が強くなる。性格が変わる、面白い子だなと思います」と根尾の魅力について話した。