智弁和歌山が創成館(長崎)に延長10回11-10で逆転サヨナラ勝ち。両チーム2ケタ得点を挙げての延長戦サヨナラ勝ちは、09年開幕戦の倉敷工11-10金光大阪(延長12回)以来、大会2度目となった。

 智弁和歌山といえば、壮絶な打撃戦をお家芸にしてきた。06年夏、帝京との準々決勝では13-12で4点差を逆転サヨナラ勝ち。11年夏の白樺学園戦でも8-7で逆転サヨナラ勝ち(延長10回)。両チーム5得点以上の試合は今回で春夏通算21度目になる。こんなに経験しているのは2位PL学園の17度を上回り全国最多。PL学園の17試合は9勝8敗だったが、智弁和歌山は17勝4敗と打ち合いに強い。

 さらに延長戦にも強く、これで通算11勝2敗。粘り強さにも定評がある。得意の展開に持ち込み、学校別の平成勝利ランキングでは初の60勝に到達した(2位は大阪桐蔭の55勝)。【織田健途】