抱き合う大阪桐蔭ナインを見ながら、智弁和歌山・高嶋仁監督(71)はもう夏の戦いを考えていた。

 18年ぶりのセンバツ決勝は、昨年公式戦で3連敗した宿敵に逆転負け。「久しぶりにこういう雰囲気の中で試合をして『くそーっ』と思うてます。次はうちやぞ、と」。準々決勝から2試合連続で最大5点差をひっくり返した打線も、根尾から追加点を奪えなかった。「力負けです。まず投手から整備しないと」と完敗を認め、「夏は旗を取ります」と宣言した。