北照のエース左腕、原田桂吾(3年)が、好リリーフで10年連続34度目の春季全道大会進出へ導いた。1点ビハインドの5回から登板し、打者19人に対し2安打10奪三振。最速130キロ台後半の直球に加え、スライダー、スプリットが低めに決まった。逆転を呼ぶ快投に「昨日(15日双葉戦)よりもコントロールが安定していた」と納得の表情だった。

 昨春、上林弘樹監督(38)からのアドバイスでフォーム改造に着手。上手投げからサイドスローに変更当初、体重移動に苦労した。「昨秋の全道ではバランスを崩してマウンドで転びました」というほどだった。サウスポーで似たタイプの日本ハム宮西の投球動作を動画で研究。このオフ、毎日多い時で150球以上投げ込んできた。「球に勢いが出たし、コントロールも安定しました」と成果を感じている。

 チームは13年夏以降、甲子園から遠ざかっている。春は10年連続となる円山へ向けて「夏につなげられるように」と原田。まずは14年以来、4年ぶり春の全道制覇を目指す。【山崎純一】