全国高校野球選手権の第100回記念で史上初となる福岡から甲子園に出場する2校を決める「北福岡」「南福岡」大会の組み合わせ抽選会が22日、福岡県飯塚市内で行われた。「北福岡」では今春の九州大会を制した九州国際大付が、王者の貫禄で激戦が予想される大会の頂点を目指す。大会はヤフオクドームで7月7日に同時開幕する。

 プロ注目の九州国際大付の甲斐生海主将(3年)が、抽選で激戦区突破へ気持ちを新たにした。昨夏甲子園8強の明豊(大分)を下し春の九州大会王者として臨む今夏へ「九州大会の優勝は自信になっています。自分たちの力を出しきれば(北福岡大会も)優勝できると思います」と意気込んだ。

 高校通算本塁打は、6月中旬の関西(岡山)との練習試合で放った33本。エース石田ら好投手を擁し3季連続甲子園を狙う最大のライバル東筑がいる北福岡大会だが「普段通りにやれば勝てる」と強気。春の県大会から任される3番で自慢の強力打線をけん引する。

 順当に勝ち進めば、3回戦でプロ注目の最速147キロ右腕、河浦圭佑投手(3年)擁す小倉とぶつかる可能性がある。同じ霧丘中野球部で競いあった河浦との勝負もあるだけに「中学からライバルでした。投げてきてほしい。楽しみです」と声を弾ませた。 

 もちろん夢はプロ入り。183センチ、85キロのガッチリした体格で「ホームランバッターでチャンスに強い」と元巨人松井秀喜にあこがれる。「どこも強い」と謙遜するが、この夏は“福岡のゴジラ”に注目だ。