第100回の夏がついに、始まる! 「みちのくプラス!!」高校野球特集の最終回は、恒例企画の記者とデスクの緊急座談会「東北6県展望編」です。全県で組み合わせが出そろい、どのチームも虎視眈々(たんたん)と甲子園を狙っています。デスク(以下デ)と記者(以下記)の掛け合いで、この夏の展望と狙いを解き明かします!【取材・構成=高橋洋平】

<宮城展望>

 デ 東北と仙台育英のライバル2強決戦が見たい。

 記 順当に勝ち上がれば決勝で実現します。東北は春の県大会で優勝し、東北大会は1番杉沢龍内野手(3年)が4発放って準優勝。左2枚看板の投手陣に加え、右の中山翔太(3年)が台頭しました。最速147キロの直球が武器です。

 デ 6月から対外試合を始めた仙台育英はどうだ。

 記 6月の大阪桐蔭との練習試合は2連敗でしたが、2番手格の大栄陽斗(2年)が7回2失点と好投し、収穫はありました。

 デ 育英の注目打者は。

 記 2年生4番の小濃(おのう)塁内野手が本塁打を連発して絶好調です。

 デ 抽選会では阿部大夢主将(3年)の言葉が印象的だった。

 記 「この先、自分のために野球をやることはない」と“恩返し”のために戦うと宣言しました。覚悟を決めた男の夏に注目です。