藤嶺藤沢のドラフト候補左腕、矢沢宏太投手(3年)が14奪三振で完封勝利を挙げた。

 この日は最速144キロの直球に加え、調子のよかったスライダーを多く投げ、7回までの毎回で三振を奪った。今夏の初登板になったが、時折笑顔を見せながら落ち着いて実力を発揮した。「流れがつかめるまで、思い切り投げようと思っていた。三振は狙っていなかったけど、後半に2ストライクになってからは狙っていた」と振り返った。

 打線は4回無死一、三塁、4番の宮原悠貴内野手(2年)の右犠飛で1点を先制した。6回には1死三塁で、打撃にも自信がある3番矢沢の左前打で1点を追加。さらに8回2死三塁、須田敬人内野手(3年)の中前打で3点目を奪った。

 中丸洋輔監督は「矢沢も良かったが、野手陣がよく守った。守り切るという方針が徹底されていた」と評価した。

 18日の3回戦では、大磯と対戦する。