甲子園常連の佐賀商が、プライドをかなぐり捨てて春の県王者、東明館を倒した。

 全員が初球からすべてバントの構えからの打撃を徹底。11安打9得点の猛攻を生みだした。

 投げては1年夏からマウンド経験のある木村颯太投手(3年)が3失点の完投勝利。宿敵を倒し、主将でもある木村は「この試合が一番のヤマになると思っていた。暑くても気迫でいくしかないと思った」と白い歯を見せた。

 8強進出にも、森田剛史監督(46)は「うちは弱いですから。何でもいいから1つずつ勝ち上がっていくだけです」と最後まで謙虚な言葉を並べていた。