東海大熊本星翔が３５年ぶり２度目の甲子園切符を手にした。

　古豪・熊本工相手に先行を許す展開。しかもエース山下朝陽（３年）が２回、左上腕部に打球を受けるアクシデントもあった。

　そんな危機を救ったのは、今夏から４番に入る竹下翔悟（２年）だった。１点差とした３回無死一、二塁から、高めに浮いたスライダーを左翼席へ放り込む逆転３ランだ。

　「流れが悪かったし、苦しい展開で打てて良かったです」。今大会で自身３本目、通算７本目の一発は値千金の一打となった。

　野仲義高監督（３７）も「山下が打球を左腕に受けた中で、絶対負けられないという気持ちが選手にあった」と褒めていた。