藤嶺藤沢のドラフト候補エース左腕矢沢宏太投手(3年)は、準々決勝で姿を消した。

 今大会3試合目の先発も、初回にスライダーを狙われて3失点を喫した。2回以降は立ち直り、チェンジアップを効果的に使って抑えたが、試合は6-6のまま延長戦に突入。10回に連打と死球を与え、9回1/3を被安打15、8奪三振の自責点9で降板した。

 打撃では、1回1死三塁で右前打を放ち1点を返した。4打数3安打1打点と結果を残したが、甲子園には届かなかった。

 193球を投げ、3時間27分の熱戦の末に敗れた。スタンドにあいさつに行くとその場を動けず。涙をぬぐいながら、チームメートに肩を支えられるようにベンチへ下がった。「負けたので、悔しいです。でもなんか、やり切ったなというのはあります。全然、球がいかないし、自分の力がなかったです」と充血した目で話した。

 進路については「結果を出せていないし、いけるか不安はありますが、プロになりたいです」と明かした。