日大鶴ケ丘が創価を逆転勝ちで敗り、準決勝へ駒を進めた。先発したプロ注目の勝又温史投手(3年)が初回に本塁打で2点を失ったが、徐々にギアを上げ5回4安打2失点と試合を作った。

 1-2の6回からは2番手三浦拓真投手(3年)がマウンドに上がり、4回1安打無失点と好救援。トルネード気味の変速右腕がアウトの山を築いた。「今日はスライダーがコースに決まっていた。0に抑えれば必ず逆転してくれると思っていた」とリズムよく投げ込んだ。投球フォームは野茂英雄氏(49)を参考にする。「中学時代からこの投げ方。野茂さんをまねしているわけではないけれど、少し似ていることに気づいて研究し始めた」。

 マウンドに向かう前先発勝又からは「後は任せたぞ」と声をかけられた。プロからも注目が集まる勝又を三浦は「身近なライバル。ずっと負けないようにとやってきたし、大会期間も負けないようにやっている」といい刺激にしている。

 前回は4時間を超える試合となり「150球くらい投げました。次の日を休養に当てたので今日は疲労を感じなかった」と最高気温37度を気にも止めなかった。次戦は26日、神宮球場で国士舘と対戦する。