沖学園が悲願を達成した。九産大九州を1-0で破って、100回の記念大会で念願だった春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

 先発の背番号10、斉藤礼(らい)投手(3年)が、わずか2安打完封で胴上げ投手となった。「絶対に1点も取らせない気持ちだった。疲労は全然ないです。体力には自信がありました。1回から9回まで、気が抜けない投球だったが、低めをついて投げられた」と4試合連続完投に白い歯を見せた。

 監督就任1年目の夏で、創部初の甲子園をもたらした鬼塚佳幸監督(36)は「苦しいこともありましたが選手が頑張った。学校関係者ら、みなさんの支えがあって甲子園を決めることができた」と涙ぐんでいた。