74歳の名将が男泣きした。

 大垣日大が快勝で、2年連続5度目の出場を果たした。主戦の修行恵大(しゅうぎょう・けいと)投手(3年)が10三振を奪い、1失点完投。打線は機動力を生かし、得点を重ねた。

 阪口慶三監督(74)は大学卒業後すぐの1967年(昭42)に東邦の監督に就任。今回が監督として52度目の夏。甲子園は自身春夏通算32度目の出場になる。「100回大会に、子どもたちを甲子園に連れていける。一生忘れられない大会になる。74歳になっても、子どもたちと『暑い』『寒い』といって、グラウンドにおれるという、こんな素晴らしい仕事はない」。ナインの奮闘に、試合後には涙をぬぐった。