常葉大菊川が、古豪の島田商をサヨナラ勝ちで下し2年ぶり6度目の甲子園出場を決めた。当時の副部長で、16年秋の新チームから指揮を執る高橋利和監督(32)が、悲願の頂点に立った。前任の森下知幸監督(57=現御殿場西監督)は、07年センバツ優勝など、率いた3校で春夏8度の甲子園出場を誇る県内きっての名将。1年目は森下氏と同じやり方を継続したが「途中で、自分は違うと気づきました」。コーチ時代と同じく選手と距離の近い指導を心がけた。選手からの呼び名は「トシさん」。「はたから見れば監督らしくないかもしれませんが、それが『らしさ』ですかね」。2年前は未勝利に終わった聖地でも「らしさ」を貫く覚悟だ。

 ◆常葉大菊川 1972年(昭47)創立の私立校。生徒数869人(女子541人)。野球部は83年創部で部員84人。甲子園は春4度、夏は6度目。07年センバツ優勝、08年夏は準優勝。主なOBはDeNA田中健二朗、広島桑原樹ら。菊川市半済1550。土屋義人校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦6-3清水桜が丘

3回戦7-0清水西

4回戦16-2袋井

準々決勝11-0静岡商

準決勝9-0浜松城北工

決勝6-5島田商