2年連続同一カードとなった決勝は、延長10回サヨナラで広陵が2年連続23度目の甲子園出場を決めた。

 台風12号の接近に伴い、試合開始が3時間半繰り上げられたこの試合。広陵は序盤に3点のビハインドを背負うも、3回に3連打で同点。直後の4回に再びリードを許すも、8回に再び追いつきそのまま延長戦へ。

 迎えた10回、2死から敵失で2塁に走者を置くと、7番藤井孝太外野手(2年)が中前へサヨナラ適時打。ノーシードから勝ち上がった広陵が粘りを見せ、接戦をものにした。

 藤井は「ベンチから『気持ちで負けるな』と言われた。『返してやろう』という気持ちで打席に入りました」と決勝打を振り返った。

 中井哲之監督(56)は「厳しい展開にはなると思っていた。1点差のゲームをしようと試合前から言っていた。(藤井が)ほんとに見事に打ってくれた」と笑顔を見せた。

 最後には、西日本豪雨で多くの被害が出た同県に「少しでも広島に良いニュース、頑張れるニュースを届けられるように全力プレーで(甲子園でも)勝ちたいと思います」と話した。