今秋ドラフト上位候補の遊撃手、天理・太田椋(りょう)内野手(3年)の高校最後の夏が終わった。主将として全国屈指の強豪をまとめ、この日も堅実な遊撃守備と2安打1打点。大会を通じて21打数7安打、8打点、2本塁打の成績を残した。だが昨夏以来の甲子園にあと1勝届かず。延長11回、サヨナラ負けの瞬間は、遊撃の守備位置に突っ伏してグラウンドに顔を埋めた。

 だがベンチに戻ると、チームをまとめる気丈な主将の顔に。「本当にみんなよく、ついてきてくれました」とチームメートに感謝。中村良二監督(50)は「キャプテンにはずいぶん、厳しいことを言いましたが、よくチームをまとめてくれました」とねぎらった。強打の遊撃手としてプロの注目を集めており、上位候補としてドラフトを待つ。