近江(滋賀)が中盤の逆転劇で春夏連続、夏は2年ぶり13度目の出場を決めた。

 2回、2死二塁から1番瀬川将季外野手(3年)の左越え適時二塁打で先制。4回までに2点を先行し、有馬諒捕手(2年)の好リードで綾羽打線を2安打に抑えるなど試合を優位に進めた。5回に4失点で逆転を許したが、ここから底力を発揮。6回に同点とし、なおも2死満塁で4番北村恵吾内野手(3年)が勝ち越し適時打。会心の当たりではなかったが「詰まりながらも落ちてくれた」と笑顔を見せた。

 多賀章仁監督(58)は「今日は粘り勝ちです。全てのチームの思いを背負って戦いたい」と誓った。

 ◆近江 1936年(昭11)に創立された私立校。生徒数779人(女子281人)。野球部は57年創部。部員数104人。甲子園出場は春5度、夏は13度目。主なOBは阪神植田海、DeNA京山将弥ら。所在地は滋賀県彦根市松原町大黒前3511の1。松村良樹校長。

◆Vへの足跡◆    

2回戦17―0能登川・長浜農

3回戦10―0甲西

準々決勝5―1八幡商

準決勝8―2近江兄弟社

決勝8―4綾羽