【第3試合(13:00) 前橋育英(群馬)-近大付(南大阪)】

 高橋光成(現西武)を擁し2013年の夏に全国制覇を飾った前橋育英が3年連続の夏に挑む。北原主将ら昨夏の甲子園を知るメンバーも残っており、経験も豊富で投打にまとまっている。エース恩田は群馬大会全6試合で40イニング12失点、防御率は1・58と安定感も抜群だ。チーム打率も3割9分3厘と高数字を残しており、守りでもマスクをかぶる主砲小池は打率5割4分5厘、3本塁打、8打点と攻守にけん引役を果たす。

 近大付のエース大石は最速141キロの本格派左腕で1年生から背番号1を背負ってきたプロ注目の投手。中学時代から大舞台で活躍し日の丸を背負った経験もある。速球に加え、キレ味鋭いスライダーのコンビネーションで打者を仕留める。南大阪大会では7試合中5試合に登板し43イニングを投げ被安打38、6失点と安定感は抜群。決勝の大商大堺戦では完封勝利を収めた。バックもわずか2失策と強固な守りを誇る。

 チーム打率は3割3分3厘で打率5割2分を誇る花田主将が打線をけん引する。7試合で犠打20、4盗塁の山本、3盗塁の西川ら盗塁13と小技、機動力を駆使した攻撃にはソツがない。

◆前橋育英のおもなOB 西武高橋光成、オリックス神戸文也

◆近大付のおもなOB 競泳入江陵介(ロンドン五輪200メートル背泳ぎ銀メダリスト)、巨人金城龍彦コーチ