近江が、4人の継投で、和歌山大会5試合で60得点をたたき出した智弁和歌山の強力打線を抑え、初戦を突破した。

 先発は、滋賀大会、わずか1イニング登板の松岡裕樹投手(3年)。松岡は、2回2失点の内容ながら、強力打線に気後れすることなく立ち向かい流れを作った。多賀章仁監督(58)は「最初から(投手)4人を使うつもり」と、3回から早めの継投。4回、同点に追いつき、5回に勝ち越しに成功すると、投手陣が相手に流れを渡さない好投を見せる。最後は、エース金城登耶投手(3年)が締めて、優勝候補の智弁和歌山を破る金星をあげた。

 多賀監督は、先発投手について「智弁は左対策している。大ばくちでした」と、奇襲とも思える投手起用を振り返った。また強豪相手の勝利に「まさか、勝てるとは思わなかった。うちの歴史に1ページが刻まれる大金星や」と喜びを爆発させた。