【第3試合(13:00) 報徳学園(東兵庫)-聖光学院(福島)】

 この試合から2回戦。8年ぶり15度目出場の報徳学園の攻撃の起点は、今秋ドラフト1位候補で高校NO・1遊撃手の呼び声高い小園海斗内野手(3年)。報徳学園では1年春から正遊撃手を務め、2年春のセンバツで全国4強。昨年はU18ワールドカップ(W杯)で2年生ながら正遊撃手として全試合に先発し、チーム最多安打を放つなど走攻守そろった逸材だ。東兵庫大会では打撃好調とはいかなかったが、それでも1番打者としてチーム最多の7安打を放った。帽子のつばに書いた「日本一のショート」を目指し、大舞台での活躍に期待がかかる。投手陣の軸は左腕の渡辺友哉(3年)。長田との準々決勝、市尼崎との決勝で完封勝利を飾るなど、低めへの制球力とテンポ良い投球が持ち味だ。守備も6試合で1失策と堅さを誇る。

 聖光学院は12年連続15度目となる夏の甲子園。自らが持つ戦後最長の連続出場記録を今年も更新した。打の中心は主将の矢吹栄希内野手(3年)。チーム唯一、昨夏もベンチ入りして主軸を担った。高校通算28本塁打で、4番須田優真内野手、5番五味卓馬外野手(ともに3年)の22本を上回る長打力と、巧みなバットコントロールを兼ね備えている。投手陣は右腕の衛藤慎也投手(3年)が大黒柱だ。昨秋の東北大会初制覇の原動力として活躍も今春センバツは肘のけがで登板できず。チームも東海大相模(神奈川)に3-12と大敗した。右肘手術から復帰した夏、140キロ台の直球と鋭いスライダーを武器に5試合21回3分の2を投げ2失点とエースの投球を見せた。「史上最強」の呼び声も高い今年のチーム。初戦突破となれば節目の夏20勝に到達する。08、10、14、16年と過去4度ある8強超え、福島県勢初の優勝を目指す。

◆報徳学園のおもなOB 元近鉄金村義明、ロッテ清水直行コーチ

◆聖光学院のおもなOB 阪神歳内宏明、オリックス園部聡