【第1試合(8:00) 報徳学園(東兵庫)-愛工大名電(西愛知)】

 元球児による「レジェンド始球式」は徳島商OBの板東英二氏が登板。

 両校は1981年大会準決勝で直接対決がある。報徳学園・金村義明(元近鉄)が9回1失点の好投で3-1勝利。決勝は京都商に勝利し、優勝している。(愛工大名電は当時の校名が名古屋電気)。

 地元勢の報徳学園が春夏60勝に王手をかけている。初陣の聖光学院(福島)戦はプロ注目の小園が大暴れ。大会最多タイ3二塁打をマーク。3-2で勝利したが、3得点とも小園の生還によるもの。切り込み隊長役として、チームに勢いをもたらした。

 小園の作ったチャンスに応えたのが3番長尾。得点圏に3度、小園がいる状況で回ってきて3安打。東兵庫大会は打率2割2分2厘と苦しんだが、大舞台で結果を出した。小園と長尾を中心にたたみかける。投手陣は渡辺友哉-木村の継投で2失点に抑えた。投打で力を発揮し、2010年以来8年ぶりの8強進出を目指す。

 愛工大名電は37年前の借りを返す。エース工藤公康(現ソフトバンク監督)を擁し、準決勝で報徳学園に対戦も惜敗。1981年大会以降、8強入りがなく今回は是が非でも倒したいところだ。

 初戦となった2回戦は白山(三重)に10-0で快勝。打線は15安打とつながった。柳本と西脇の1、2番コンビがいずれも4安打をマーク。チャンスを演出した。室田-秋山の2投手でつなぎ、無失点に封じた。リベンジマッチは2回戦同様に投手陣でリズムを作り、打線爆発へつなげたい。

◆報徳学園のおもなOB 元近鉄金村義明、ロッテ清水直行コーチ

◆愛工大名電のおもなOB マリナーズ・イチロー、ソフトバンク工藤公康監督