高校野球100回大会の日刊スポーツ「編成部長」を務める元ロッテのサブロー氏(42)が、ヤクルト成瀬に似たボールの出どころが見にくい「招き猫フォーム」と高評価する日大三(西東京)河村唯人投手(3年)が、3試合連続で好救援した。

 6回から登板し、4回を2安打1失点に抑えて、1点差で逃げ切った。

 「食らい付いてくる打線だったので、真っすぐで押していこうと思いました。3回でも4回でも、いつでも行けるように、体だけじゃなくて気持ちも、緊張感を持って準備してます」と言った。

 河村は10日の1回戦は5回8奪三振、15日の2回戦は6回11奪三振と、いずれも途中登板から好投を続けている。

 サブロー氏は河村の投球フォームについて、テークバック時に左手で握ったボールが<1>左太ももで隠れ<2>左脇腹で隠れ<3>最後は右手のグラブでも隠れているため、打者にとってはリリースの瞬間までボールが1度も見えないと指摘。そのため130キロ台の直球でも、打者はタイミングが取りにくく、振り遅れて差し込まれる。

 河村は自身の投球フォームについては「小学校の時は腕が全部見えている感じでしたが、中学の時に映像を見て格好悪いなと思ってテークバックを小さくしたら、出どころが見えにくいと言われるようになりました」と説明した。