日大三(西東京)が下関国際(山口)を逆転で破り優勝した11年以来7年ぶりの4強入りを決めた。

 強力打線が沈黙。下関国際・鶴田の前に7回2死まで無安打に抑え込まれていたが8回に3連打で同点。最後は日置航主将(3年)の適時打で勝ち越し。3-2と逆転した。

 小倉全由監督は「途中までノーヒットノーランをやられるんじゃないかと心配していましたが、よくあそこで逆転してくれました」とホッとした表情で話した。

 相手の鶴田については「低めの変化球、力のあるストレート。的が絞れず何て指示していいか分かりませんでした」と脱帽していた。それでも8回無死二、三塁から「思い切っていくしかないよ」と送り出した代打高木翔己(3年)が同点の2点適時打。さらに「体がぶれているぞ。しっかり振れ」と指示した日置が勝ち越し打を放った。

 3回からロングリリーフで逆転勝利を呼び込んだ河村唯人投手(3年)については「最小失点に抑えてくれた。河村の好投が一番。自分は何もしないでも選手が勝ってくれた」と選手の踏ん張りに感謝していた。