日本が中国にコールド勝ちで3位を確保し、来年行われるU18ワールドカップ(W杯)の出場権を獲得した。

結果以上に立ち上がりは苦しい展開だった。初回、先発板川が4番打者に先制点を許し降板。1回途中から急きょマウンドに上がった2番手柿木が好救援で流れを呼び戻した。

同点の2回には日置が今大会初安打となる決勝打を放ち、その後、着実に加点した。

永田監督は「本当に選手たちが次世代のために(W杯出場権を)死守してくれた。感謝の言葉しかない。(日置が2回に今大会初安打となる決勝打に)なかなかいい当たりが出なくて魂で打ったヒットだと思う。(直近)3試合全部先取点を取られて嫌な雰囲気だったけど、日置が打って士気が上がった」と選手にねぎらいの言葉をおくった。

根尾、藤原、柿木、吉田ら超高校級をそろえ2大会連続6度目の優勝を狙ったが、2連勝後、韓国、台湾にまさかの連敗で失速した。

「東京での練習試合では調子は上がっていたけど、宮崎県選抜と(練習試合を)やっているあたりからチャレンジャー精神がなくなった。(大会で)ストライクゾーンやアジアのけん制が入り、ズレが出てきた。最後の中国戦で(悔しい思いを)かえしてくれた。(木製バットの影響は?)日本は金属バットでやっているので言い訳にしたくない。(韓国戦では)ストライクソーン2つ、台湾では1つ広かった。結果がほしくて当てにいっていたので、(試合の空いた)2日間でしっかり振ることを修正した」。永田監督は敗因を分析するとともに、国際大会の難しさを痛感している様子だった。