横浜がサヨナラ2ランで慶応を退け、2年ぶりの関東大会(20日開幕、山梨)出場を決めた。

劇的な幕切れだった。9回1死一塁。1番小泉龍之介外野手(2年)が2-1から直球を引っ張り、ライナーで左翼席へ放り込んだ。

土壇場で試合をひっくり返した小泉は「弾道が低かったので入るかな…と思ったが、入ってくれてうれしかった。自分の一振りで決められたことはうれしい」と汗をぬぐった。今夏甲子園3回戦の金足農(秋田)戦でスクイズを失敗。「自分のスクイズのミスで相手に流れがいってしまって負けた。それからは、声を出して行くことを心がけ、自分が甲子園に連れて行く気持ちでやってきた。甲子園の借りは甲子園で返す」と言い切った。

先発した最速152キロ左腕の及川雅貴投手(2年)は、12奪三振完投。9安打されながら1失点(自責0)で粘った。サヨナラを見届けるとうつむいて、目を赤くした。「しっかり弱点ついて投げられたとは思う。三振はいつもと同じで、取ろうと思って投げていたわけではないです。野手に助けられました」と胸をなでおろした。