履正社がライバル大阪桐蔭を破り、5年ぶり5回目の優勝を果たした。今夏の北大阪大会準決勝で9回2死まで追いつめながら敗れるなど、大阪桐蔭相手に4連敗中だったが、リベンジを果たした。

初回に先頭の桃谷惟吹(いぶき)外野手(2年)が中越え二塁打で出塁すると、この回4安打で一挙3点を先制。3回には無死一塁から小深田(こぶかた)大地内野手(1年)が右翼へ特大の2ランを放ち、序盤で優勢に立った。投げても先発の植木佑斗投手(2年)が6安打2失点で完投した。

甲子園春夏連覇校でもある大阪桐蔭に勝利し、岡田龍生監督(57)は「毎年なんとか勝とうと思ってやっています。ずっとお互いそういう気持ちでやっていると思います」と話した。小深田は1年生ながら今夏の北大阪大会もベンチ入り。9回2死から敗れた悔しい敗戦を経験し「逆転してからの集中力、粘り強さを見せられた」と学んだ。「(大阪桐蔭に)夏11連敗していて、秋に勝ってセンバツに行って、夏勝って甲子園に行こうと思っていました」。まず最初の目標をクリアした。