第49回明治神宮野球大会(神宮)が今日9日に開幕する。

5年ぶり4度目出場の八戸学院光星(東北・青森)は、今日9日の開幕戦に登場する。三塁手兼投手の「二刀流」下山昂大(2年)が、11年以来2度目となる頂点への立役者に名乗り出た。8日は都内で調整し、「2つを任されているのは重大な仕事。責任があるし、誇りがある。しんどい時こそ(仲井宗基)監督の期待以上に頑張りたい」と意気込んだ。

今夏の甲子園でも背番号5を背負い、主力として打撃で貢献した。中学まではエースで、今秋から投球練習を再開。右横手から最速136キロの直球とスライダー、シンカーなどを操り、東北大会初戦で先発。6回1失点と好投した。投手陣にケガで離脱者もいるため「マウンドに上がっている投手が背番号に関係なくエース」と思いも背負った。

初戦の相手となる東邦(東海・愛知)とは、9-5で迎えた9回裏に一挙5失点してサヨナラ負けした16年夏の因縁がある。「先輩方が負けた借りを返さないといけない。相手には好投手もいるので、センバツ前にレベルの高さも体感できる良い機会」。リベンジを果たし、勢いに乗る。【鎌田直秀】