山形城北エース右腕・竹田葵(3年)は、南東北大学野球リーグ東日本国際大(福島)進学が、22日までに決まった。目標を「30勝、300奪三振」と力強く書き、「エース格だった2人の投手が抜けるので、1年生から即戦力として投げられるようにアピールしたい」。西武ドラフト4位粟津凱士投手(4年=山本学園)、西濃運輸内定の船迫大雅投手(4年=聖光学院)の穴を埋めるフル回転を誓った。

練習参加した際には同じ山形県出身の粟津から「大学でやるには日頃のトレーニングが大事」と助言を受けた。ランニングなど体力づくりには余念がない。県高校選抜などで一緒にプレーし、楽天に5位指名された山形中央の左腕・佐藤智輝(3年)もライバル視。「粟津さんも目標の1人ですし、佐藤にも負けたくない。4年後プロに入って対戦したい」と意気込む。

183センチ、89キロの恵まれた体格。食を支えてくれた母だけでなく、狩猟が趣味の祖父からは、クマ、シカ、イノシシなどの「ジビエ料理」が食卓に並び、家族への感謝の気持ちも強い。最速143キロの直球だけでなく、変化球も多彩。今夏は山形県大会準々決勝で酒田南に敗れて甲子園出場はならなかったが、今春には準々決勝で日大山形を1失点完投した。花巻東(岩手)との東北大会2回戦でも6奪三振3失点完投。「センバツ出場の2校に勝てた試合は自信になった。築いてきた球のキレと投球術は間違っていなかったと思えた」。甲子園経験者も集う強豪で「名前負けしないでやっていきたい」と挑む。【鎌田直秀】