夏の甲子園4年連続出場中の花咲徳栄(埼玉)が12日、センバツ出場の桐蔭学園(神奈川)と今季対外試合初戦となる練習試合を行い、6-1で快勝した。

岩井隆監督(49)は「下位打線が無安打では、つながっていかない」と手厳しかったが、桐蔭学園の5投手から10安打。外野フェンス際まで飛ぶ打球も多く、力強さを感じさせた。

プロ注目の橋本吏功(りく)外野手(2年)が3安打2盗塁4得点。5打席連続で出塁し「恐怖の2番」として存在感を見せた。腰痛で1カ月間、守備や走塁を控えていたが、この日に解禁。「結果は良かった。まだ芯で捉えきれていないので、命中率を高めたい」と振り返った。

昨秋は県大会3回戦で埼玉栄に6点差逆転負けを喫し、センバツ出場を逃した。11日夜には、シーズンインと同時に新主将に就任した吉倉英俊外野手(2年)を中心に、ミーティングで「勝ちたい」「とにかく勝とう」とナインで意気込んでいたという。今季初戦の勝利に貢献した橋本は「秋の関東チャンピオンに勝てて、勢いに乗れると思います」と喜んでいた。