第91回選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に出場する八戸学院光星(青森)が、巨人坂本勇人先輩に負けないアーチ連発で東北勢初制覇に勢いづいた。

17日、和歌山市で県和歌山商と練習試合。第1試合の初回に大江拓輝外野手(3年)が右中間に3ランを放つと、原瑞都外野手(3年)も中越え2ラン。4回にも原が2打席連続となる高校通算15号右越え2ランを放った。原は「2本とも真っすぐ。力負けしないように振り込んできた成果が出た。長打は調子のバロメーター。甲子園でもホームランを打ちたい」と意気込んだ。

控え組中心の第2試合でも小日出斗里外野手(3年)、畑垣聖外野手(3年)が続いた。広陵との対戦が決まった15日の抽選会後、全3戦でチーム合計7発。今冬に15メートルの近距離で継続してきた屋内打撃練習が結実しつつある。広陵には最速140キロ超の左右両輪がいるが、仲井宗基監督(48)も「追い込まれても食らいつく感じが出てきた。(ロッテ)田村、(阪神)北條の時よりも調子が良い」。11年夏から甲子園3季連続準優勝した時以上の手応え。地元八戸港は鮫浦港とも呼ばれ、サメの漁獲でも有名。光星史上最強の「サメ打線」が、強敵に襲いかかる。【鎌田直秀】