今秋ドラフト1位候補の大船渡(岩手)佐々木朗希投手(3年)が、日本代表入りに意欲を見せた。

5日、大阪市内でのU18高校日本代表1次候補による「国際大会対策合宿」の1日目に参加。渡辺元智氏(74=前横浜監督)らの講演を聞き、他の選手以上に熱心にペンを走らせた。

佐々木は「今まで世界を意識することはあまりなかった。今日、たくさんの言葉をいただいた。心に留め、意識しながら練習したい」と感想を話した。ここまで岩手大会どまりで、全国を意識した舞台は今回が初めて。渡航経験はなく、パスポートも所持していないという。一気に広がりつつある自身の世界に臆すことなく「日本では経験できないことを経験したい」と代表入りを望んだ。

最速157キロの直球は他の追随を許さず、故障さえなければ8月末から韓国で行われるU18のW杯メンバーへの選出も有力だ。3月31日の練習試合を視察したスカウトからは「世界の17歳の中でもトップクラスでは」との声もあがり、令和時代の日本球界を代表する投手に成長する可能性を秘める。新元号・令和については「イニシャルが同じRなので(朗希=ROUKI)」と笑っていた。