横浜隼人が完封負けし、夏の神奈川大会でのノーシードが決まった。水谷哲也監督(54)は「相手投手にうまく緩急をつけられ、崩されてしまった」と敗因を話した。

一方で「佐藤はしっかり投げてくれた」と、先発左腕の佐藤一磨投手(3年)の粘投を評価した。188センチの長身から丁寧に低めに集め、8回1失点。6回に死球の走者を長打でかえされてしまったが、十分に試合を作った。

その佐藤が「悔しいです」とベンチ裏で目を真っ赤にした。春季大会にあたり、水谷監督ら指導陣から「修羅場をくぐらせる」と言われていた。「それなのに秋も春も1球の失投で負けてしまって。ここぞの1球が…」と心底悔やんでいる様子だった。

長身からの速球は、すでに最速が140キロに達するなど将来性豊かな投手。「やっぱり、変化球あってのストレート。もう1度、全てのボールの精度を上げなければ」と夏へのさらなる鍛錬を誓っていた。