日本高野連による第1回「投手の障害予防に関する有識者会議」が26日、都内の明治記念館で行われた。各界から12人の委員が出席。

女子ソフトボール元日本代表監督で、現在は日本ソフトボール協会副会長の宇津木妙子氏(66)は、ソフトボールの視点から持論を述べた。

高校野球で議論されている球数制限に関連して、宇津木氏は「ソフトボールでは球数(制限)は決めていません」と切り出した。例に挙げたのが、北京五輪金メダリストの上野由岐子投手だ。「上野投手は納得するまで投げます。1日、300から500球。以前は臀部(でんぶ)に腕を当てて変化球を投げていたため、ケガもありましたが、投球フォームを変え、当てなくなってからは故障もありません」。

高校野球で球数制限すべきか、直接の意見は控えたが「制限には、アップで投げる数は含まれていませんよね。ルールを決めても、選手、監督、さらに保護者の理解も必要だと思います。たとえば、家に帰ってからも、熱心な保護者なら子供に投げさせるケースもあるでしょう。学生も自己管理しないといけません」と述べた。